昭和52年4刷り。河出書房新社刊・単行本。定価780円。文藝賞受賞作。
暗闇から抜け出ようとするその列車のように、私もまた暗い二十歳から抜け出ようとしていた。北海道の炭鉱町から東京に集団就職した私。だが工場の同僚との諍いで、職を失ってしまう。やがて私は石川啄木の足跡をたどり、ふるさとへ向かう―1976年度文藝賞受賞の文学史に輝く伝説的名作。
外岡/秀俊
1953年、札幌市に生まれる。76年、東大在学中に書いた『北帰行』で、第13回文藝賞を受賞し、デビュー。同じ年にデビューした村上龍とともに、その才能は大きな注目を集めた。77年、朝日新聞社入社と同時に小説活動を休止していたが、退職後、2014年に、中原清一郎名義で、小説『カノン』を発表。2021年、逝去。
現在、河出文庫版が出ています。